【アスパラギン酸】新陳代謝を活発にして、疲労回復効果・解毒作用、さらには美肌効果も促す非必須アミノ酸のひとつ「アスパラギン酸」について
今回は、私たちのカラダの中で、エネルギー源を作るのに役立つアスパラギン酸について記事を書きます。
しかも、この成分はミネラルを効率良く体内で循環させる作用があり、そのことで、エネルギーの代謝を高め、疲労回復や活力アップを促してくれるのだとか。
さらにはアンモニアを解毒する作用に加え、保湿＆肌荒れ防止効果にも秀でているといいますから、そうした大切な働きを中心に、分かりやすくまとめて紹介します。
☆アスパラギン酸は体内で合成することができますが、加齢とともに合成量が減少するため、食事から積極的に補う必要があります。
カラダにスタミナをつけ、疲労に対する抵抗力を高める作用のほか、体外へのアンモニアの排出を促し、中枢神経を守る大切な栄養素です。
アスパラギン酸は、新陳代謝を活発にして、疲労回復効果・解毒作用、さらには美肌効果も促す非必須アミノ酸のひとつです。
アスパラギン酸は、文字通り、野菜のアスパラガスから発見されたアミノ酸の一種です。
そのため、誰もがすぐに覚えられ、一度、その単純明快な名前の由来を知ってしまうと、今後はなかなか忘れられないのかもしれません（笑）
ただ、その働きについては少しばかり複雑にして多岐にわたるので、名前の由来ほど簡単ではありません。
けれど、いずれも頼もしい働きばかり。
その主な働きをご紹介すると、その一番手は疲労回復効果です。
そもそも私たちのカラダは、ストレスがかかったり、疲れがたまったり、病気になったりすると、全身の代謝を高めて対処しようとするため、細胞内のビタミンやカリウム・マグネシウムを消費して臨戦態勢に入ります。
すると、体液の電解質バランスが崩れ、さまざまな体調不良を起こす原因になるのです。
その点、アスパラギン酸には、カリウムとマグネシウムを効率よく細胞内に取り込んで、バランスの崩れを元通りに戻してくれる働きがあります。
さらに、疲労物質である乳酸を早く燃焼させ、エネルギーに変える力も併せ持っているので、こうした作用が神経や筋肉の疲労回復に効果を発揮するというわけです。
次の働きは毒素を体外に排出する作用です。
これはアスパラギン酸に、体内を巡る毒素であるアンモニアを尿に合成する働きがあるためです。
ちなみに、この作用が正常に機能しないでアンモニアが体内に蓄積されると、神経伝達物質の働きが阻害されて、脳症などを引き起こしてしまうほか、肝機能もダメージを受けるといいますから、油断はできません。
そして３番目は高い美肌効果です。
これはアスパラギン酸が新陳代謝を活発にし、タンパク質の合成を促進することで、疲労回復や肌のターンオーバーを整え、シミ・そばかすを予防するなど、高いスキンケア効果が得られるためです。
実は、アスパラギン酸のこうした働きは、実際に保湿剤や肌荒れ防止剤、さらには皮膚のコンディショニング剤などにも使用されているといいますから、上手に付き合っていつまでも潤いのある肌を保ちたいですね。
アスパラギン酸の不足と過剰
アスパラギン酸が欠乏すると、エネルギーを生み出しにくくなるためカラダが疲れやすくなります。
さらに、アスパラギン酸の働きであるアンモニアの排出が滞ることで血中のアンモニア濃度が高まり、肝性脳症（肝臓の機能が低下し意識障害に陥ること）などのリスクを高めます。
アスパラギン酸はタンパク質の代謝（生体内で、物質が次々と化学的に変化して入れ替わること。また、それに伴ってエネルギーが出入りすること）に欠かせない成分なので、摂取すると、すぐに代謝活動で消費されると考えられています。
加えて、アスパラギン酸を過剰に摂取しても問題はないと言われています。
まとめ
☆アスパラギン酸とは？
１８０６年、フランスの化学者であるルイ＝ニコラ・ヴォークランとピエール＝ジャン・ロビケが、アスパラガスの汁から結晶としてアミノ酸を取り出すことに成功。
これが「アスパラギン」というアミノ酸なのですが、アスパラギン酸は、このアスパラギンの加水分解物（化合物が水と反応することによって得られた分解物）として発見されました。
☆その働きとは？
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で利尿作用があり、有害なアンモニアを体外へ排出し、中枢神経系を保護します。
またカリウムやマグネシウムを細胞内に運び、疲労物質である乳酸をエネルギーに変える手助けをするため、疲労回復にも効果があります。
また、うま味を持つアミノ酸として、様々な食品に含まれています。
☆最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました。
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