【保存版】孫子の兵法書まとめ(現代にも活かせる方法を多数紹介)
今回は、歴史好きな方なら一度は聞いた事があるであろう「孫子の兵法書」についてのまとめ記事を書きます。
まず最初に、「孫子の兵法書」とは三国志に登場する「曹操」や風林火山の「武田信玄」、毛沢東やビル・ゲイツ等など、成功者たちが読み続けた最強の戦略書という事です。
元々、「孫子」とは古代中国の呉という国で、湘軍だった「孫武」が書き上げた、戦争に勝つための戦略書です。
その後、「孫子」は約2500年間、成功を支える最高峰の戦略書であり続けています。
また、人類の歴史上、最も多く読まれた戦略書でもあります。
ここからは、孫子の兵法書から現代に活かせる情報を載せていきます。
是非、参考にして頂き、人生に活かせて頂きたいと思います。
1.逃げるが勝ち、不敗こそが一番大切
孫子では、戦うのは有利な時だけで、勝利を100%確信できる状態の時だけです。
戦わない決断をして、やめるという勇気を発揮して逃げることが出来るのが大事なのです。
多くは、戦わない判断が出来ずに、やめる勇気を発揮しないことで敗北しているのです。
2.戦いは相手を知ることから始まる
「敵を知り、己を知るならば、絶対に敗れる気遣いはない。己を知って敵を知らなければ、勝敗の確率は五分五分である。敵も知らず己も知らなければ、必ず敗れる」
「不敗の態勢をつくれるかどうかは自軍の態勢いかんによるが、勝機を見出せるかどうかは敵の態勢いかんにかかっている。したがって、どんな戦上手でも、不敗の態勢を固めることができるが、必勝の条件はつくり出すことができない」
私たちは自分で運命は操れません。
しかし、他人がやった失敗を避けることは出来ます。
相手を知るとは、新しく取り組むことの情報を集めることが重要なのです。
3.失う恐怖が人を動かす
有名な話ですが、孫武は呉王に招かれた時、「試しに練兵を見せてくれ」と言われ、宮中の美女を180人集めて練兵をする事になります。
孫武は隊を二つに分けて、王のお気に入りの美女を二人隊長に任命します。
合図について説明をして、太鼓を実際にならしましたが、女たちはゲラゲラ笑っているだけ。
もう一度、説明を繰り返し再び太鼓を鳴らしますが、また女たちはゲラゲラ笑っているだけ。
そこで、孫武は言います。
「さきほどは私の落ち度であったが、今度は違う。全員が号令をよく理解しているはずだ。号令通りに動かないのは隊長の責任である」と美女二人の隊長を切り殺しました。
その後、新たに美女二人を隊長に任命し、同じ号令をすると、美女たちは整然と行動し、一糸乱れぬ統率を見せたのです。
この逸話は、人は失うことにいかに敏感かを教えています。
孫武は、失うもの(命)をイメージさせた事で美女たちは必死になったのです。
人は現状に満足していると、追加で何かを手にいれたいと動くことはなかなかできません。
しかし、得るのではなく「失う恐怖」を意識することで目標達成への意欲が高まるのです。
4.行動する前に、過去の教訓を徹底的に学ぶ
孫子は、多くの古代の戦闘を徹底的に研究して生まれています。
過去は様々な教訓を含んでいます。
中でも同じ業界や仕事での成功事例・失敗事例は貴重です。
歴史と自分の過去を振り返り、教訓とする。
そして、不敗から更に勝利に向けて行動する。
5.勝者を徹底的に研究する
孫子はなぜ「不敗」を重視したのかという事が重要なのですが、何も考えずにいれば普通は負けてしまうからです。
これは、パレートの法則という80:20の法則でも有名です。
成功している人は全体の20%です。
まずは、その20%の成功者はどこにいて、どんなことをしたから成功したのかを徹底的に研究します。
そして、成功者の20%に入ったら、その成功者の中で更に上位20%を見つけて、徹底的に研究するのです。
この繰り返しによって、高みに上っていくことができるのです。
6.チャンスを確実にモノにする5原則
①あなた自身の能力と、取り組む対象の情報を把握しているか
②今の自分の実力に応じた戦いをする準備はできているか
③目標を共有する仲間はいるか
④チャンスが目の前にないときも、備えを怠らないということ。そこまでの準備ができているか
⑤有能なパートナーを選べているか。その人材が実力を100%発揮できる状況を用意できているか
結果が出るならば挑戦することは素晴らしいことです。
戦う前(挑戦する前)に勝負は決まります。
勝利の5条件を充実させましょう。
7.勝利の5条件の整え方
①本当に自分に向いているビジネスなのか、取り組む対象の情報を限界まで集める
②始め方の工夫をこらすほど、敗北の確率を減らすことになる
③同じ目標を持つ味方を生み出し、周りにあなたのファンになってもらう
④チャンスの扉が開く前に準備しておく
⑤有能な人物をパートナーに選び、その実力を100%発揮できる状況にする
事前に勝負を具体的にイメージすることで、妥協せずに「勝つ条件」を積み重ねましょう。
8.勝つことが当たり前になる生き方を目指す
現代に生きる私たちは、孫武のように戦争の指揮はしません。
しかし、敵や戦いは形を変えて、私たちの日常にあふれています。
戦うことは、時間・労力・資金を注ぎ込む事で、結果が出なければ自軍が消耗するばかりです。
だからこそ、孫子は不敗を重視します。
あらかじめ勝利する態勢を整えてから戦うことが重要なのです。
9.努力が必要なくなるための方法を考える
孫子では努力が見える時点で失格だとなります。
理由は、最初から問題が起きないようにすべきだからと言う事と、仕事での問題なら対応で奮闘をする必要があると考えているからです。
これなら絶対に売れるという商品があります。
それは、開発・製造段階で圧倒的な魅力をつけたからです。
戦う前から大差勝ちできる準備をしたのですから、勝つべくして勝つのです。
また、孫子は戦わずに、相手を味方に引き入れる戦略を重視します。
「相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて、天下に覇をとなえる」
味方が多いほど、あなたの天下に近づきます。
10.不測の事態に備えて、次の手を用意しておく
孫子は依存する生き方はやめる事を教えています。
依存している人間は「もろい人間」だと考えています。
勝算を高めず希望的観測ばかりする人は、少しでも予想外のことが起きればすぐに崩れてしまうということです。
想定外のことが起きても、目的を達成できる準備をしておくことにより、依存する「もろさ」を徹底的に避けましょう。
11.依存を排除するための5つの方法を考える
①事前の予測が外れても、目標を達成できるようにする
②解消できるリスクは勝負の前に消しておく
③単一の目標への依存は、落胆の多い人生につながる
④ぎりぎりで動き出すと、失敗を許容することができない
⑤複数の強みを育てていけば、次の変化を乗り越えられる
もろさを自覚しているなら、それを磐石にする準備をする事で不敗に近づきます。
12.希望的観測という甘い判断をしない
孫子では、いかに客観的に正しい評価を下すかという点で興味深い発想をしています。
それは物事を一点だけで比べるのではなく、複数の点で比較するということです。
重要項目を多面的に検討すると、冷静さと客観性を取り戻せるのです。
自分を過大評価せず、多くの準備を行う人が勝者となる。
表面的な比較や感情論ではなく、多面的に優劣を比較するようにしましょう。
13.人生を成功に導く勝つ算段の思考
人は自らにうぬぼれる傾向があり、自分を特別だと思っています。
物事を判断するときに、自分の浅い経験と思い込みに頼る傾向にあるのです。
結果、希望的観測で勝負を行い、負けていきます。
孫子の描く勝者は、幸運を期待しません。
自分を過大評価せず、複数の点で勝算があれば勝てるからです。
14.短絡的な怒りの愚かさ
孫武は、「王たる者、将たる者は怒りにまかせて軍事行動を起こしてはならぬ。状況が有利であれば行動し、不利とみたら中止すべきである。怒りは、時がたてば喜びにも変わるだろう。だが、国は滅んでしまえばそれでおしまいであり、人は死んでしまえば二度と生き返らないのだ」と語っています。
激しい怒りの感情は、選択肢を見えなくさせてしまい、他の可能性に目が向けられなくなってしまいます。
怒りに呑まれず、あくまで状況を見て行動を決定するようにしましょう。
15.選択肢を増やして重圧を軽くする
選択肢は一つしかないと思い込む状態は、依存や希望的観測と同様に極めてもろい状態です。
孫子は、感情が視野を極度に狭くすることを熟知しています。
焦りや怒りで選択肢がなく感じる時でも、選択肢は無限にあることを忘れないようにしましょう。
16.正面衝突では不利なら、あらゆる角度から考える
勝つか負けるか分からない勝負に正面から戦うべきではありません。
孫子の教えは、間接的アプローチを重要視しています。
分かりやすい例を上げるなら、豊臣秀吉と徳川家康が唯一激突した「小牧・長久手の戦い」が分かりやすいと思います。
緒戦では、徳川勢が優勢に戦いを進めました。
形勢不利と見た秀吉は、戦で勝つ方法よりも外交工作によって徳川軍に抗戦を断念させたのです。
これこそが、正面衝突をせずに、間接的アプローチによって勝利を収めた良い例でしょう。
もしも、関が原の戦いに東軍もしくは西軍に孫武が軍師としていたら、全然違った戦いになったと思います。
17.常に別のやり方を考え続ける
相手が意図しないアプローチは高い評価につながる可能性が高いです。
費用対効果が高い方法、お客様や取引相手が驚く商談、成果が上がる分野や場所での商売等など、常に最善策を考え続けることが、勝ち続け不敗に近づく方法なのです。
18.準備には時間をかけ、実行は素早く行う
孫子の有名な言葉に「兵は拙速を聞く」というものがあります。
時間をかけるデメリットを避け、抵抗が盛り上がる前に改革を断行する。
相手の抵抗が少ないほど、効果が高まります。
相手の意表を突く速さである拙速を成果をあげるための武器にしましょう。
19.ビル・ゲイツの相手を油断させ納得させた方法に学ぶ
若かりし頃のビル・ゲイツは、顧客に約束した納期が守れないことが多々ありました。
しびれを切らした顧客がゲイツの事務所におしかけてきた時、出てきたゲイツはプログラム開発のために会社の床で寝ており、髪がボザボサのよれよれの汚いシャツで登場します。
その姿に衝撃を受けた顧客に対して、納期に対する謝罪よりも、開発しているプログラムがいかにこの先利益を生み出すのかというメリットを話したのです。
その顧客は、将来の儲けを頭にイメージして、いい気分で事務所から帰ったのです。
意表を突いたうえで、相手が最も喜び関心がある話題に一点集中したのです。
20.孫子の戦略論に見出すマーケティングの極意
競争相手の少ないフィールドで勝負する事が重要です。
ビジネスにおいて、他社と同じものを提供するのは、激しい競争にさらされます。
ところが、顧客は欲しがっていることは全く違うということが多々あり、それを見抜いたとき、競争をせずに勝利することが可能となります。
商品を買う人が本当に欲しいものが何なのかを考え、競争相手がいなくなる戦略を考えることが大切です。
21.チャンスがない時こそ、チャンスに備える
どうやっても、現時点ではチャンスの機会がない時もあります。
孫子は、そんな時こそ「不敗の態勢」を構築する時だと指摘しています。
機会がないと嘆いて何もしない人は、機会がおとずれたときにも何もできません。
チャンスが目の前にない時は、チャンスをつかむ力を蓄えるときなのです。
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